県が製作、親子向けにグリーン水素の理解促進へ
山梨県はこのほど、県公式キャラクター「水素のスイチョ」を主人公にした絵本を制作し、10月20日から配付と販売を開始しました。絵本は県のクリエイティブプロデューサーである中野シロウ氏の企画・デザインにより制作され、子どもにもわかりやすい言葉とイラストで、環境にやさしいグリーン水素の仕組みと可能性を伝える内容です。
県は同日、県内の教育・保育施設や公立図書館への配付を順次行うとともに、地元高校生やインフルエンサーによる読み聞かせ動画の公開も開始しました。絵本は日本語と英語の二言語で読める構成になっているため、親子での学びや英語教育の補助教材としての活用も見込まれます。
親子をはじめ多くの皆様にグリーン水素への関心を深めていただくきっかけとなるよう、ぜひ広くご紹介くださいますようお願い申し上げます。
今回の取り組みは、県が進めるグリーン水素の普及啓発の一環です。山梨県は太陽光や水などの自然資源を活かしてグリーン水素を製造する取り組み(やまなしモデルP2Gシステム)を進めており、地域住民への理解促進が長期的な事業推進の鍵となることから、子どもや家庭を対象とした分かりやすい情報発信を重視しています。
配付・販売の具体策と利用方法
絵本は県が所定の施設へ配送するほか、一般向けにオンラインや一部書店で販売されます。販売・配付の主なポイントは以下の通りです。
- 配付先:小学校、保育所、幼稚園、認定こども園、公立図書館など(10月下旬に県から発送予定)
- 販売開始日:令和8年10月20日(火)
- 販売場所:Amazon、楽天、セブンネット、紀伊國屋書店などオンラインストア及び一部書店
- 販売価格:1,650円(税込)(玄光社発行、市場流通200冊)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企画・デザイン | 中野シロウ氏(山梨県北杜市在住、県クリエイティブプロデューサー) |
| 読み聞かせ動画 | YouTube(県立吉田高等学校放送部)、TikTok/Instagram(インフルエンサー) |
| 言語 | 日本語・英語の二言語対応 |
県は読み聞かせ動画として、県立吉田高等学校放送部による全編動画(約2分46秒)をYouTubeに公開。さらに、地域で発信力のあるインフルエンサーによるショート動画もTikTokやInstagramで配信しており、家庭での視聴機会を広げています。
地域への影響と期待される波及効果
今回の絵本は、環境・エネルギー政策と地域ブランディングが交差する施策です。子ども向けにわかりやすく伝えることで、以下のような効果が期待されます。
- 家庭内での会話を通じたグリーン水素への理解促進—世代を超えた関心喚起につながる。
- 学校教材や図書館の児童向け資料としての利用—地域の教育現場での導入が見込まれる。
- 観光や地域のブランド向上—「水素」や「自然」といった地域資源の前向きなイメージ創出。
ただし、絵本自体は普及啓発の入り口に過ぎません。実効的な水素社会の実現には、製造・輸送・貯蔵・利用の各段階での技術的・経済的課題の克服と、地域住民の理解・合意形成が不可欠です。啓発素材の配布は理解促進の第一歩として重要ですが、同時に具体的な導入計画や安全対策の説明も併せて行う必要があります。
住民向けの実用情報
関心を持った保護者や教育関係者が活用できる情報は次の通りです。
- 配付施設へ所属する保護者は、所属校や園に絵本の導入状況を問い合わせることができる。
- 一般購入を希望する場合は、主要オンラインストアや一部書店での販売を確認する。初版は市場流通200冊のため、入手が遅れる可能性がある。
- 読み聞かせ動画は短時間で視聴でき、家庭での教材としても利用しやすい。県のYouTubeチャンネルやSNSアカウントで公開中のため、まずは動画視聴から始めると良い。
地域の教育現場や図書館での活用が進めば、自然エネルギーへの関心を高めるきっかけになる可能性があります。山梨県は太陽光や水などの自然資源を背景に、グリーン水素の実証や導入に取り組んでいます。今回の絵本は、その取り組みを生活者に結び付けるための広報手段として位置づけられます。
山梨県内での配付時期・在庫や、読み聞かせイベントのスケジュールなど、最新の情報は県の公式サイトで随時案内されます。関心のある方は、県の広報・産業振興関連のページを確認してください。
(清水 悠、プレスリリースジェーピー 山梨県担当)