群馬県と前橋地方気象台が共同発表
群馬県県土整備部と前橋地方気象台は、2026年7月18日午前4時50分付で、利根川水系の石田川について「レベル3(氾濫警報)」を発表しました。対象となるのは太田市内の下田島水位観測所と牛沢水位観測所で、いずれも「避難判断水位」を上回る水位が続く見込みとしています。住民は市町村からの避難情報の確認と各自の安全確保を最優先に行ってください。
「避難判断水位を上回る水位が続く見込みです。引き続き、市町村からの避難情報を確認するとともに、各自安全確保を図るなど、適切な防災行動をとってください。」
現況と今後の見通し
発表によると、18日午前4時40分時点での流域平均雨量は過去数時間で合計11ミリ、続く1時間の見込みはさらに7ミリと報告されています。雨は小降りになっているものの、既に河川水位は高く、短時間の大量降雨や堤防の状況次第では想定外の浸水が発生する可能性が残されています。
| 観測所 | 現況(4:40) | 5:40予測 | 6:40予測 | 注記 |
|---|---|---|---|---|
| 牛沢水位観測所(太田市) | 3.74m(水位危険レベル3) | 3.44m(水位危険レベル3) | 3.21m(水位危険レベル3) | レベル1→3で基準が引き下げられ、避難の目安に |
| 下田島水位観測所(太田市) | 3.08m(水位危険レベル3) | 2.91m(水位危険レベル3) | 2.75m(水位危険レベル3) | 6時以降もレベル3が続く見込み |
浸水想定と住民への影響
両観測所のはん濫が発生した場合、群馬県太田市と隣接する埼玉県熊谷市の一部に浸水が想定されています。ただし、浸水想定区域は計算上のモデルに基づくものであり、実際には気象条件や堤防の破損状況によって範囲が変わる可能性があります。特に低地や河川近接の住宅、田畑、交通路では短時間で冠水するリスクが高いため、移動や停電、ライフラインの断絶に備えて早めの行動が必要です。
- 市町村から発表される避難情報の確認を最優先にしてください。
- 高齢者や障害のある方は支援が必要な場合、早めに自治体の窓口や地域の見守りネットワークに連絡してください。
- 河川や側溝、用水路には近づかない。流れが急になっている箇所は非常に危険です。
防災行動の目安と問い合わせ先
発表資料に示された水位危険度の目安は以下の通りです。各自の避難行動の判断材料としてください。
| 水位危険度レベル | 意味 |
|---|---|
| レベル1 | 水防団待機水位を超過 |
| レベル2 | はん濫注意水位(警戒水位)超過 |
| レベル3 | 避難判断水位超過(高齢者等は直ちに避難) |
| レベル4 | はん濫危険水位超過(直ちに総合的な避難行動) |
| レベル5 | はん濫の発生 |
問い合わせ先は群馬県県土整備部河川課(電話027-226-3619)と気象庁大気海洋部予報課(電話03-5422-1018)です。最新情報は群馬県の河川情報サイトや気象庁の公式発表で確認してください。
地域目線の実務的注意点
太田市内では既に避難判断水位を超過する観測所があるため、家屋の2階への避難や近隣の高台・指定避難所への移動を速やかに検討してください。自家用車での長距離移動は道路冠水や土砂崩れで取り残される危険があるため、不要不急の外出は控え、特に夜間は視界が悪くなることを考慮して行動してください。
地域の自治会や福祉関係者は、要支援者の安否確認と避難支援を最優先で実施してください。河川から距離のある地域でも停電や断水の発生、交通網の混乱が想定されます。食料・水、常備薬、懐中電灯、予備電池など最低限の備えを早めに確保してください。
今回の発表は「一時的に雨の勢いが弱まっているが河川水位は高い」状況を踏まえたものです。気象状況や河川の挙動は短時間で変化します。今後の気象情報と自治体の避難情報に注意し、身の安全を最優先に行動してください。
(報道部記者・加藤 美咲)