大津市の広報紙『広報おおつ』が全国紙部門で入選
日本広報協会が実施する2026(令和8)年の全国広報コンクールの広報紙(市部)部門で、滋賀県大津市が発行する『広報おおつ』が入選したことが公表された。受賞号は令和7年12月号の特集「いきいきと自分らしく 誰もが心豊かに暮らせる 共生のまちへ」で、障害のある人と支援の現場を取り上げた内容が評価された。
『広報おおつ』は昭和25年の創刊以来、市民向けの情報発信を続けており、本年(令和8年)で創刊76年となる。10月号で1500号を迎える予定だ。市は令和6年5月号から紙面の全面リニューアルを実施しており、紙面デザインやレイアウトの見直し、企画記事の充実、さらにPCやスマートフォンで閲覧しやすいWEB版の展開によって、紙とデジタルの併用で世代を越えた発信を進めてきた。今回の入選は、リニューアルから2年目にして得た成果である。
- 受賞対象:広報紙(市部)部門 入選
- 受賞号:令和7年12月号 特集「いきいきと自分らしく 誰もが心豊かに暮らせる 共生のまちへ」
- リニューアル:令和6年5月号から全面実施(紙面・WEBの併用で情報発信)
入選号の特集は、障害者週間に合わせ、当事者や支援者の活動や想いを取材した構成となっている。記事は、障害のある人たちの日常や生きがいを具体的に伝えることで、「特別な支援」ではなく「日常の共生」として地域での当たり前の姿を描くことを意図している。また、外見からは分かりにくい障害の多様性や街で見かけるマークの意味、「合理的配慮」の具体例を紹介し、「自分には何ができるか」「どう声をかければいいか」といった市民が取りうる行動につなげる構成となっている。
日本広報協会は講評で「デザイン、レイアウトがうまく、明るく楽しげな様子が表現されている。多くの色を使いながら落ち着いた印象にまとまっている」と評価している。
同紙は、昨年度(令和7年度)にも第37回近畿市町村広報紙コンクールで奨励賞(受賞号:令和7年6月号)を受賞しており、近年の評価が継続している点も注目される。審査では記事の発想性、表現力、読みやすさ、表記、デザイン・レイアウトなどが重視されるため、今回の評価は編集方針と紙面改善の成果が広く認められた結果といえる。
住民への影響と利用上の実務情報
市の広報紙が全国規模のコンクールで入選したことは、単なる名誉に留まらず、住民にとって次のような具体的な影響を及ぼす可能性がある。
- 情報の分かりやすさ向上:リニューアルにより紙面の視認性や構成が改善され、日常的な行政情報や手続き案内の理解が進む見込み。
- 共生に関する理解促進:入選号の特集は障害福祉に関する基礎的な知識や具体的な接し方を示しており、地域での共生を実践するきっかけとなる。
- デジタル併用による利便性:WEB版の展開により、外出が難しい人や若年層もアクセスしやすくなっている。
『広報おおつ』の紙面や特集を確認したい市民は、市の公式サイト内の広報ページから該当号のPDFやWEB版コンテンツを閲覧できる。今回の受賞号は市が公開している以下のページで閲覧できる(市公式ページ内の広報ページ参照)。市民サービスや手続きの案内とともに、特集記事を通じて地域の社会課題への理解を深めることを推奨する。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 広報紙名 | 広報おおつ |
| 受賞対象号 | 令和7年12月号(特集) |
| リニューアル | 令和6年5月号から全面実施 |
| 創刊 | 昭和25年(創刊から76年) |
市民が活用する際の留意点として、紙面とWEB版で情報の見え方や表現が異なる箇所がある場合があること、行政情報のうち定期的に更新されるもの(手続きの様式や窓口時間等)は最新の市公式サイトで確認することを呼びかける。広報紙は情報提供の入口であり、詳細な手続きや個別の相談は窓口や相談ダイヤルの利用が必要である。
今回の入選は、広報担当部署の編集・発信の取り組みが市外の専門家から評価された結果だ。編集方針として掲げる「分かりやすさ」と「多世代への届きやすさ」を継続して確保することで、今後も市民の日常的な利便性向上につながることが期待される。市は引き続き紙面とデジタル双方での丁寧な情報発信を進める方針であるため、市民は必要な情報を広報媒体で確認するとともに、共生や地域福祉に関する理解を深める機会として特集記事を活用してほしい。