県内で乳幼児中心の流行続く
愛媛県は24日、乳幼児に多くみられる感染症・手足口病の報告が3週連続で増加していると発表した。直近1週間(7月19日まで)における医療機関あたりの患者報告数は17.29人で、前週から3.05人の増加となり、流行が続いている状況だ。
年齢別の内訳では、概ね2歳以下が約8割を占めていることが示されており、乳幼児を中心に症状を示す患者が多い点が特徴だ。県は感染経路が鼻やのどの分泌物、便などを通じて広がると説明し、日常の予防対策を改めて周知している。
地域別の報告状況
保健所別の1医療機関あたりの報告数は、以下の通りである。
| 保健所圏域 | 報告数(人) |
|---|---|
| 八幡浜 | 23.00 |
| 今治 | 22.50 |
| 松山 | 21.29 |
| 西条 | 18.50 |
| 中予 | 16.00 |
| 四国中央 | 8.00 |
| 宇和島 | 0.50 |
症状と感染経路、県の呼びかけ
手足口病はエンテロウイルス群に属するウイルスによって引き起こされる感染症で、手や足などにできる水疱性の発疹や、発熱、口内炎が主な症状だ。重症化する例は一般に稀だが、乳幼児は脱水などを伴うことがあるため注意が必要だ。
県が周知している主な感染対策は次の通りである。
- こまめな手洗い(外出後、排せつ後、食事前など)
- タオルやコップなどの共同使用を避ける
- 症状が出ている子どもは無理に登園・外出させない
県保健担当は、家庭や保育施設に対して衛生管理の徹底を求めており、発症者が出た場合は速やかに医療機関を受診するよう促している。感染が広がる期間は環境や行動で変わるため、夏場の集団生活で注意が必要だ。
保護者と施設が取るべき具体策
家庭では、以下の点が実践しやすく有効とされる。
- 石けんを用いた十分な手洗いを習慣化する(指先、爪の周りも含める)
- 食器、食具、哺乳瓶などは個別に管理し、共用を避ける
- 嘔吐や下痢がある場合の排泄物処理は使い捨て手袋や消毒を行う
保育所や幼稚園など集団生活の場では、発生時の連絡体制や消毒、入室制限のルールを確認・周知することが重要だ。施設側は児童の体調チェックを強化し、発熱や発疹が見られる場合は早めの対応を行うよう求められる。
地域への影響と注意点
今回の増加は主に乳幼児の感染という形で現れており、家庭内での二次感染や保育施設での拡大が懸念される。特に夏場は屋内外での活動が増えるため、帰宅後の手洗いや衣類・身の回り品の管理が感染拡大抑止に寄与する。
県の発表では、医療機関あたりの報告数が保健所ごとに差があるが、いずれの地域でも警戒が必要だ。重症化の兆候(高度の倦怠感、けいれん、意識障害など)が見られた場合は、速やかに医療機関に連絡し受診することを勧める。
今後も県は定期的に報告を行い、流行状況を注視する方針だ。保護者や施設責任者は、県や医療機関からの最新情報に留意し、基本的な感染対策を継続することが求められる。