韓国海軍、8,200トンのハイテク「モンスター」を新たに配備し、世界の大海軍と肩を並べる

韓国海軍、初のアイギス級駆逐艦「ROKS ジョンジョ・グランデ」を迎える

韓国は、海上防衛能力を強化するための重要な一歩を踏み出しました。新型アイギスシステムを搭載した駆逐艦「ROKS ジョンジョ・グランデ」の納入を受け、北からの潜在的な脅威に対抗するための戦略を一層強化します。

新たな艦隊の象徴「ROKS ジョンジョ・グランデ」

「ROKS ジョンジョ・グランデ」は、ウルサンにあるHDハイニック工業によって建造された8200トンの艦であり、韓国の造船業において新たなマイルストーンを打ち立てています。この艦は、KDX-IIIバッチIIクラスの初の艦艇であり、韓国がこれまでに建造した中で最大の水上戦闘艦となります。

韓国駆逐艦実験プログラム（KDX）の重要な要素

KDX（韓国駆逐艦実験プログラム）は、韓国海軍が立ち上げた壮大な造船計画であり、全体で3つのフェーズに分かれています。各フェーズは異なる艦艇クラスに対応しており、KDX-I（3800トン）、KDX-II（5500トン）、そしてAegisシステムを装備したKDX-III（8200トン）が含まれます。このプログラムの総費用は100億ドルを超えると推測されていますが、実際には前のフェーズ（KDX-IおよびKDX-II）のコストやメンテナンス費用は考慮されていないため、過小評価されている可能性があります。

戦略的能力と技術の革新

「ROKS ジョンジョ・グランデ」は、緊急時に弾道ミサイルを迎撃し、戦略的目標や敵指導部に攻撃を加える能力を備えています。防衛 Acquisition Program Administration（DAPA）によると、この艦は「三軸システム」として知られる海上機動システムにおいて重要な役割を果たすことが期待されています。これは、北朝鮮の核及びミサイル脅威に対抗するためのものです。

艦の先進的な武装と装備

長さ170メートルの「ROKS ジョンジョ・グランデ」は、ステルステクノロジーを駆使し、強力な武装を備えています。水上攻撃ミサイル、対空ミサイルを含む防空システム、さらに5インチ海軍砲や近接防御システムを搭載しています。また、優れた対潜水艦戦闘能力も有しています。

この艦は、新しい韓国の垂直発射システム「Korean Vertical Launching System II」を導入しており、乗組員の居住性を大幅に改善し、広々としたスペースと無線通信を用いた迅速な情報共有を可能にしています。

「ROKS ジョンジョ・グランデ」は、2025年末の公式配備に向けて約1年の運用訓練を受ける予定です。クラスの他の2隻は2026年から2027年にかけて竣工され、韓国の海洋強国としての地位をさらに強固にすることが期待されています。

この駆逐艦の導入により、韓国海軍は北朝鮮の脅威に対抗するための戦略的リーダーシップを一層強化し、技術的な進歩と戦闘能力の向上を実現することでしょう。

• 田中 太郎 — 防衛研究所副所長
• 鈴木 一郎 — 海洋安全保障専門家
• 佐藤 美香 — 軍事専門ジャーナリスト