北朝鮮が7,000トンの新型核潜水艦の初写真を公開し、西側諸国を脅かす。
北朝鮮は、ロシアの支援を受けている可能性がある新たに建造中の核潜水艦の画像を公開し、その軍事的能力が大きく進展していることを示しました。このプロジェクトは、隣国の韓国だけでなく、アメリカ合衆国にとっても重大な脅威となります。
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金正恩氏の訪問が明らかにした北朝鮮の核潜水艦建造の現状
金正恩氏が3月8日に造船所を訪問した際に、国営メディアが報じた画像は、核潜水艦の建造が着実に進んでいることを示しています。訪問中、金正恩氏は核潜水艦の開発の必要性と、北朝鮮のために最新鋭の軍艦を生産するための造船所の能力強化を強調しました。
新型潜水艦の戦略的特徴
北朝鮮の国営メディアは、この潜水艦を「ミサイル搭載型の戦略核潜水艦」として紹介しています。この呼称は、潜水艦が核ミサイルを搭載し、発射できる能力を持っていることを示唆しており、戦略的な脅威の層を追加しています。
公開された画像を分析すると、新型潜水艦は6,000トンから7,000トンのクラスで、約10発のミサイルを搭載可能と見られています。核潜水艦の主な利点は、補給なしで長期間潜水を維持できる能力であり、これにより作戦範囲が大幅に拡大します。
北朝鮮の核潜水艦のタイプとは?
核潜水艦には主に3つのクラスがあります:
- 戦略核潜水艦(SNLE):核抑止力を担い、長距離弾道ミサイルを搭載。
- 攻撃型核潜水艦(SNA):海戦、海軍部隊の保護、情報収集、及び力の投射を目的とした設計。
- 巡航ミサイル発射型核潜水艦(SSGN):長距離にわたる地上攻撃のための巡航ミサイルを発射することに特化。
北朝鮮が言及する「ミサイル搭載型の戦略核潜水艦」は、現段階では確定的に分類することは難しいですが、国家の核抑止力強化の野心を考えると、SNLEである可能性が高いと考えられます。
北朝鮮の強大な潜水艦艦隊
北朝鮮は64隻から86隻の潜水艦を保有しており、既にかなりの脅威を示しています。2024年8月にワシントンの非営利組織「Nuclear Threat Initiative (NTI)」による分析は、艦隊の規模を確認する一方で、全ての潜水艦が作戦可能であるか疑問を呈しています。2023年以降、平壌は老朽化した艦船を更新するための近代化計画を進めています。
戦略的な発表と地政学的な背景
もし報道が正しければ、平壌は1〜2年内にこの核潜水艦を試験的に発進できる可能性があり、実際の配備は遅れるかもしれません。金氏の造船所訪問は、米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」の直前に行われ、この発表の戦略的タイミングを強調しています。
歴史的に見て、平壌は中国や旧ソ連(現在のロシア)から技術を取得しており、ロシアからの潜水艦能力開発支援に関する憶測も存在します。また、北朝鮮は過去にイランやベトナムに潜水艦技術を輸出しています。
2025年に核潜水艦を保有する国々のリスト
2025年現在、核潜水艦を保有する国家は以下の通りで、3つのカテゴリーに分かれています:
- アメリカ: 14隻のSNLE、4隻のSSGN、55隻のSNAを保有。
- ロシア: 13隻のSNLEが運用中で、拡張計画あり。
- 中国: 6隻のSNLEが運用中、先進モデルの開発中。
- フランス: 4隻の「ル・トリオンファン」クラスのSNLE。
- イギリス: 4隻の「ヴァンガード」クラスのSNLE、近く「ドレッドノート」クラスに置き換え予定。
- インド: 2隻の「アリハント」クラスのSNLE、さらに2隻を追加予定。
- 山田太郎 – 「日本の安全保障」専門家
- 佐藤花子 – サイバーセキュリティ専門のジャーナリスト
- 田中次郎 – 防衛問題研究者
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