ポーランド、巨額の軍備購入でフランスとドイツを超え、EUの軍事大国の座を確立か

ポーランドは、KrabおよびK9A1の調達により、ヨーロッパの軍事大国としての地位を確立を目指しています。

2024年12月23日、ポーランドのスタロバ・ヴォラで、ポーランド軍を大幅に強化するための複数の主要契約が締結されました。契約総額は、37億4000万ユーロを超え、Krab自走砲の2バージョン近くと、K9A1サンダー自走砲に装備されたモジュール用の支援車両の納入が含まれています。

Krabによる砲兵力の強化

最初の契約では、Reginaと呼ばれる4つの砲兵モジュールに96台のKrab自走砲が供給される予定です。最初の2つのモジュールには48台が現在の構成で納入され、残りのKrabは大幅なアップグレードを受けます。このアップグレードには、自動弾薬装填システム、C-Obraレーザー警報受信機、ラインメタル製のソフトキル保護システムROSYが含まれます。この新しいバージョンには、360度監視システムと12.7mm重機関銃WKM-Bmを装備した遠隔操作武器ステーションも加わります。

支援車両とロジスティクスの充実

自走砲の補完として、重要な支援車両も納入される予定です。これには、軽量キャタピラシャーシに搭載された指揮車（WD）、指揮幕僚用車両（WDSz）、弾薬補給車両（AWA）、および修理ワークショップ（AWRU）などが含まれています。この契約は約90億ズロチに評価されており、2029年までの納入が計画されています。

K9A1モジュール用車両の取得

2番目の契約は、K9A1サンダー自走砲を装備したモジュール用の支援車両の調達に焦点を当てています。このイニシアチブは、KrabおよびK9サンダーを使用する砲兵モジュールの構造を標準化し、運用的およびロジスティクスの一貫性を保証します。

軍事現代化への取り組み

これらの契約は、Huta Stalowa Wolaの歴史において最も重要なものであり、2016年に署名された4つのReginaモジュールの46億ズロチの前例を上回ります。ポーランドは、東欧における地政学的緊張の高まりに応じて、軍事現代化を大幅に強化しています。2024年には、国内総生産の4％以上を防衛に充てる予定であり、約320億ユーロに相当します。

• 田中雅樹氏 – 軍事専門家
• 中村優子氏 – セキュリティジャーナリスト
• 鈴木俊介氏 – 防衛戦略アナリスト