フランスの防衛大手3社の新たな連携が、海軍の未来を切り開く新兵器を誕生させる

ナヴァル・グループが多用途モジュール発射装置（LMP）で海軍防衛を革新する

ナヴァル・グループは、タレス社およびKNDS社との協力のもと、2024年のユーロナヴァル展示会において、多用途モジュール発射装置（LMP）の開発に向けた戦略的パートナーシップを発表しました。この新しいシステムは、現代の脅威に柔軟かつ効果的に対応することを目的としており、様々な兵器を一つの発射装置に統合しています。

多用途モジュール発射装置（LMP）：フランス発の革新的な防衛コンセプト

LMPは、従来の「武器タイプごとに一つの発射器を使用する」というアプローチを一新する革命的なコンセプトを導入しています。このモジュール式システムは、ロケット、ミサイル、手榴弾、潜水艦用兵器、デコイ、ドローンなど、さまざまな弾薬を運用可能にし、運用ニーズに応じて入れ替えが可能です。約1000キロの搭載能力と、各艦船ごとに複数のタレットを構成できるため、LMPは比類のない運用の柔軟性を約束します。

先進的かつ簡素化された統合

LMPは、さまざまな艦船への容易な統合を目的に設計されており、先進的な射撃計算機や射撃指揮システムを搭載しており、移動する目標を狙い、攻撃することが可能です。このシステムは自律的に作動することも、艦船の戦闘システムに接続して使用することもでき、戦略的および戦術的な適応能力を高めています。

技術的コラボレーションとパートナーシップ

LMPの開発は、ナヴァル・グループ、タレス社、KNDS社間の緊密なコラボレーションに基づいており、各パートナーはそれぞれの専門知識を持ち寄っています。タレス社は70および68mmのロケットや軽量多用途ミサイル（LMM）を提供し、KNDS社は革新的な弾薬の幅広いラインを提供しています。また、MBDAとの間で他のタイプのミサイルを統合するための議論も進行中で、LMPに対応可能な武器のポートフォリオがさらに豊かになる見込みです。

海軍防衛の新たな時代へ向けて

LMPの導入は、艦船の防衛能力を向上させるだけでなく、戦略的な機動性も向上させることを目指しています。ナヴァル・グループとそのパートナーは、現代の防衛戦略における重要な要素となることを目指し、海軍の脅威管理と無力化の方法において大きな進化を約束しています。LMPは、迅速かつ効果的に多様な脅威に対処する能力を提供し、コストと弾薬の物流を最適化するために設計されています。

• 出典: 日本防衛ジャーナル
• 出典: セキュリティ月報
• 出典: サイバー防衛研究所