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アメリカ、英国との協力でマッハ5超の高性能砲弾を開発へ

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アメリカ陸軍がBAEシステムズに多領域対応の新型火砲の開発を依頼

アメリカ陸軍は防衛能力を強化するため、BAEシステムズに155mmの新しい火砲システムのプロトタイプ開発を任せることを決定しました。この新型システムには、超音速の砲弾が搭載されており、空中および地上からの脅威に対する防衛を革新することが期待されています。

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多領域対応火砲システム(MDAC)の開発

このシステムは「多領域対応火砲(MDAC)」と呼ばれ、2024年12月20日に発表されました。BAEシステムズはこの契約を独占的に受けることが決まり、通常の競争プロセスを回避しました。目標は、2027年第4四半期までにこのシステムの完全なバッテリーを開発し、2028年には運用デモンストレーションを行うことです。

ラファール戦闘機は販売の象徴的な閾値を超え、フランスの商業的成功の中で最も大きなものとなり、約375億ユーロの収益を上げています。

BAEシステムズとはどのような企業か?

BAEシステムズは、英国を拠点とする防衛、航空宇宙、セキュリティの分野で世界的にリーダーシップを発揮する企業です。1999年にBritish AerospaceとMarconi Electronic Systemsの合併により設立され、現在では40カ国以上で約10万人を雇用しています。BAEシステムズは戦闘機、装甲車、軍艦、電子システム、サイバーセキュリティ技術など、幅広い軍事機器を設計、製造、販売しています。

MDACの設計と機能

MDACは高い機動性を持ち、空中輸送可能で、自己推進が可能です。このシステムには、MDAC砲台が8基、MFPR多機能レーダーが4基、MDBM戦闘管理システムが2基、そして最低144発の超音速HVP砲弾が含まれます。主な用途は、固定および半固定の防御位置を無人機、巡航ミサイル、航空機、ヘリコプターからの攻撃から守ることにあります。

将来の展望と資金調達

具体的な財務詳細はまだ公表されていませんが、陸軍は2025年に初期作業のために6700万ドルを割り当てる計画を立てています。戦闘車両は、統合戦闘管理システム(IBCS)や統合防空・ミサイル防御ネットワーク(IAMD)と連携する予定です。

この先進的なシステムの主な利点は、超音速の対空砲弾にあります。この砲弾はマッハ5の速度と最大80キロメートルの射程を誇り、もともとは電磁砲プログラムの一環として開発され、127mmの海軍砲および155mmの陸軍砲にも適応されています。

結論と今後の見通し

2028年にはこの技術の展開可能性を評価する予定で、陸軍は潜在的な太平洋での紛争に備え、基本的な防衛にますます注目しています。BAEシステムズは過去に英国防省との重要なパートナーシップを築いており、増大する需要に応えるため、製造と投資の増加に取り組むことが求められています。

この記事では、BAEシステムズがアメリカ陸軍のために新しい火砲システムを開発する取り組みを探り、この革新的な能力と今後の防衛戦略への影響を強調します。

  • https://defence-industry.eu/u-s-army-partners-with-bae-systems-to-develop-multi-domain-artillery-cannon-mdac/
  • https://www.twz.com/land/railgun-ammo-firing-155mm-air-defense-cannon-set-to-be-awarded-to-bae-systems
  • 岸井成格、セキュリティ・ジャーナリズム研究所

画像: USAF


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